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なにげに

日々のいろんなけっこうどうでもイイことを更新中。 オリジナル小説は「みたいな」という別ブログに移動。

小説を書くぞ その4
シナリオ的だなあと、我ながら実感あふれる感想だったが、小説との違いを具体的にかいてみよっと。

例えば

○月子の会社・ロビー(夜)
急いでかけこんでくる堂島月子(29)。
がらんと広いロビー。帰りがけのOL。
OL「堂島さん、まだ仕事ですか?お先に」
月子「あ、お疲れさまー…」
と、出て行くOLをちらりと振り向く。
月子のモノローグ「誰だっけ?」
と、再び急ぎ足で、エレベーターのボ
   タンを押す。5、4、3と下りてくる。
月子のモノローグ「記憶というものは曖昧な
 ものだ。あれは誰だっけ?そんなこと言っ
 たっけ?みたいなことは多々ある」
エレベーターに乗る月子。

以前書いたシナリオだが、とにかく説明が=カメラアングルみたいになってる。ようは極端なハナシ、「ト書きのままにしようとすると、そのようにしかカメラで映せない」ように書くのだ。

これを小説風に例えばだが、してみると、

 堂島月子は会社に駆け込んできた。すっかり外は暗くなっている。がらんとしたロビーを、帰ろうとしている女性とすれ違ったとき、
「堂島さん、まだ仕事ですか?お先に」と言われた。
 月子はいきなり名前を呼ばれ、あわててちらりと振り返った。女性は仕事を終え、すっきりしたような表情で手を軽く振った。
「あ、お疲れさまー…」
そう言いながらも、誰だったのか月子には覚えがなかった。相手が知ってるのに、自分は忘れている。
 彼女は首をかしげつつ、上を見上げた。エレベーターの階を示すランプが、下へ下りて来た。
記憶というものは曖昧なものだ、彼女はそう思いながら、エレベーターに乗った。

 こんな感じにシンプルに書いてみたが、けっこうどうにでもなる。足していくことはあっても減っていくことはない。シナリオは最小限にしか書かれてないからだ。
実際文章にしながら、いろいろ思い描き、広げていくことはどんどんできると思える。シナリオは上のようにモノローグを入れない限り、彼女がどう思ったとか説明はできない。「すっきりした表情で」と書いたが、シナリオだと多分NGだと思う。すっきりしたという表現がおそらく明快じゃない。目を大きく見開いてとか具体的ならいいんだろうけどね。(*あくまでも基本で言われることで、実際こうとは限らない。プロの方だといろいろだと思うけど)

 とまあ、シナリオをやると、小説が広がりすぎて、あと表現も広がりすぎて、逆効果になるぐらい、本筋からずれていってしまうことがある。あと、描写に加減が加わる。気に入ったところやイメージがふくらんだところはどんどん緻密になり、そうでないと、あっさり通りすぎる。あくまで私の場合のことだが(w

他の人の小説を読んだとき、初めて読んで、すぐ理解でき、しかもイメージが明快ということがある。わかりやすいとかそういうことじゃなく、自分の理解外のことであっても、それなりにイメージできて、「そういうことなんだ」と掴めるというか。それってとてもすごいことだ。私はそうありたいのが理想で、できる限り客観的になりたいと思ってる。(難しいことだが)登場人物の気持ちなりに、共鳴しつつも、醒めた意識で全体を見渡せたらいいんだけどなあ・・・・

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コメント

1. シナリオって…

昨晩、長ーいメールを出させて頂きました。なんか、いいのかなあ、こんなことツラツラと書き込んじゃって? 送信してからやっぱり自分の中で留めておけば良かったかなと、ちょっと後悔してます。申し訳ない、mickyさん! 今さらですが、読み流してくれればと…(ほんとに、今さらですが;;;)

さて、本題(?)。
私も昨年あたりシナリオに挑戦してみようかと思いましたが、書き方がわからなくて…。シナリオの書き方なる本を探し求めたのですが、なんかどれもストーリーの作り方みたいなものばかりで、
上でmickyさんが例(?)で表しているような書き方の本を探していたんですが…。行や段落の使い方や、動作や仕草、周りの風景などもどのくらい書き込めばいいのか良くわからなくて、断念しました(すぐ挫折する…)。
mickyさんは何か脚本の書き方のようなマニュアル本ってお持ちなんですか?
まあ、当分私がシナリオを書くことなんてないとは思いますが、なにかオススメがあったら、よろしく♪

あ、ブレインハッカー最後(アップされている時点)まで読みましたよ!

2. え?断念!?

古反故さん、そうなんですか?
確かに悩んでしまいますよね。どこまで書くべきか。多分、自分が「こう撮ってほしい」とか舞台なら「こういう演出してほしい」ことを書けばいいんじゃないかと思いますが、私もそんなにわかりませんねえー。

こちらもくわしくはメールさせてもらったので、よろしくー!
書かないなんて言わないで、いつかはぜひ♪
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